2007年02月20日

お茶の水 大勝軒 [@東京・千代田区・小川町] 【074軒目(10)/900杯目】

大勝軒(10):もりチャーシュー(小写真)

さて、今回は「超らーめんナビ」の「今やっているお店検索」が定休日に対応してないのをまんまと見逃して(笑)、日曜日の神保町というなんとも代替の効かない場所に来てしまったものの、たまたま2月と3月は日曜も営業していた「お茶の水大勝軒」へやってきました。ありがたや。

そんなわけで、日曜の17:30頃の到着で8割ほどの入り。
カウンター5席にテーブル4卓17席かな。
なかなか洒落た感じのお店に仕上がっています。
最寄り駅は小川町と神保町のちょうど中間くらい。近隣にいくつかのコインパーキングがあります。

メニューは15:00以降はクラシックメニューらしく、復刻版ワンタンメンや復刻版タンメンなどといった、かつて東池袋大勝軒で出していたメニューを出しています。
そのあたりのメニューもちょっと気になったのですが、まぁ、普通にもりチャーシューを。
ただちょっと変わったものも食べたかったので「まかない飯」というメニューも頼んでみる事にしました。

ところで15:00以降のクラシックメニューってのは復刻版の各メニューや餃子やらが増えるだけなんですかね。
それともひょっとして基本の「もりそば」の味もクラシックスタイルになってたりするんでしょうか?
ちょっとそのへんはわからないです。

大勝軒(10):麺大勝軒(10):玉子
大勝軒(10):チャーシュー大勝軒(10):ツケダレ
大勝軒(10):丼の底大勝軒(10):まかない飯


さて、もりそば。
まず気付くのは、麺が柔いということ。
うーん、こりゃソフト麺だよなぁ…。まー、キライじゃないけども。
でも、概ね、東池袋大勝軒もこんな感じだった気がするので、高い再現度と言えばいいでしょうか。

また、麺側の丼の底には結構な量の水が。
滑らかな食感や持ち上げやすさのためにわざとやっているのかもしれないですけど、あまりいい気持ちはしないんだよなぁ。個人的には。

チャーシューはやや堅めのオールドスタイル。
こういうチャーシューは肉を食べている感じが強く、決してキライではないです。

で、ツケダレですが、甘みと酸味は抑え目だけどすべからく、抑え目。温度も抑え目。
味こそしょっぱいんだけど、なんつーか、浅いツケダレ。
うーん、こんな感じでしたかね。
でも、こんな感じだったかもしれないですね。

あと、不思議なのは、玉子やナルトが甘かった。
ちょっと九州っていうか長崎・佐賀っぽいですね。いや、ラーメンということではなく仕出し料理とかの甘さのある料理っぽい。

んで、もういっちょ、まかない飯ですが、これ小さいよなぁ。
これで250円!?とか思ったのはきっと自分の心が狭いからでしょう。
そうです、のり弁とか吉野家の安さや量が異常なのです。
使わない部分とはいえ、チャーシューも結構入ってますからね、ええ、ええ。

きっと東池袋大勝軒の再現度がかなり高いんだと思うんですけど、これ、むずかしいなぁ。
あの場所、あの雰囲気で食べるからいいのであって…って気もしますね。
そういう意味ではちょっとアレンジしている八王子とか別名店の方がいいのかもしれないですね。


大勝軒(10):外観大勝軒(10):メニュー
大勝軒(10):貼り紙大勝軒(10):店内の飾り
お茶の水大勝軒
【東京都千代田区神田小川町3-1-5】
11:00〜22:00/日曜休 ※2007年2月、3月は無休
もりチャーシュー ¥950-
大勝軒のまかない飯 ¥250-
Livedoor Mapはこちら→このへん

[GPS情報URL]
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=1&unit=0&lat=+35.41.28.92&lon=+139.45.55.27
お茶の水 大勝軒



■これまでの訪問記録
東池袋 大勝軒 八王子店 [@東京・八王子] 【074軒目(9)/887杯目】
東池袋 大勝軒 [@東京・豊島区・東池袋] 【074軒目(8)/836杯目】
東池袋 大勝軒 八王子店 [@東京・八王子] 【074軒目(7)/752杯目】
東池袋 大勝軒 相模原 [@神奈川・相模原] 【074軒目(6)/668杯目】
東池袋大勝軒 八王子店 [@東京・八王子] 【074軒目(5)/633杯目】
東池袋 大勝軒 八王子店 [@東京・八王子] 【074軒目(4)/557杯目】
【074軒目(3)】大勝軒 [@東京・八王子] 266杯目
【074軒目(2)】大勝軒 [@ベビースターラーメン丸]
大勝軒 八王子 [@東京・八王子] 【074軒目/074杯目】


■参考サイト
・livedoorグルメ > このお店の情報
・食べログ > このお店の情報




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Posted by 小○さん. at 20:14│Comments(20)TrackBack(1)││

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訪問日:2007年5月11日(金) 昨年9月に誕生した「お茶の水大勝軒」。 ただ、場所はお茶の水とはいっても、駿河台下の靖国通り沿い。 都営地下鉄新宿線・小川町駅と神保町駅の間にある。 9月19日のオープン直後に訪れ
お茶の水大勝軒【ラーメン 春夏秋冬(しき)】at 2007年05月15日 13:39

この記事へのコメント

大勝軒はとても大好きなお店でして、東池袋がなくなってしまうのが本当に残念です・・・・

大勝軒の味を継いでいるお店は各地にいくつかあって、それぞれのお店の味を出していますね^^
いろいろと個性溢れる「大勝軒の一杯」を出しているのもまた面白みがあって、私の食べ歩きの醍醐味となっております。


Posted by あくあ at 2007年02月21日 02:42
>>あくあさん
はいー、東池袋はいまスゴい混んでいるみたいですね。
もう行けないだろうなぁ…と思います。

大勝軒の名前を受け継いだお店は本当に多くて、しかもかなり各店で違いが出てますね。
足を引っ張るようなお店もちょいちょいあるみたいなのが残念ですねー。
Posted by 小○さん at 2007年02月21日 17:23
まずいならまずいってちゃんと言おうよ〜。
最近大勝軒の店舗大すぎ。はっきりいってまずい店多い。
ここは出来た当初食べたけど、ほんとーにまずい!
ちなみに自分的にまずいって言ってるのは食べれないという意味では決してない。この程度の味でしがない地方の駅前で550円くらいで出されていたら、まあ美味いねって程度の美味いまずいのこと。そりゃそうだ素人に3ヶ月くらいやらしたらのれんわけしちゃうんだもん。これが大勝軒の暖簾かかげてなくて値段設定もこのままならはっきりいって半年もたないと思うけどどうですかね。
まあ名前だけでおいしいおいしいって馬鹿が後を絶たないからなあ、店のせいとばかりもいってられないけど。
Posted by 正直者 at 2007年03月11日 09:39
>>正直者さん
わははは、好みもありますからねー、難しいところです。
ただ、ほんと、最近は大勝軒多すぎですよ。

いままで食べた大勝軒の中ではなんだかんだで八王子の一連の限定は美味しく感じたので好きで、それ以外はたいていあまり口に合わないんですよねー、自分の場合。

甘いのと酸っぱいのがあまり好きではないのだと思います。
Posted by 小○さん at 2007年03月14日 11:06
ここは、最後の方の東池袋の味を再現しています。良くも悪くも。

小○さんと感想は同様です。

私も、八王子はいいと思います。
つけ汁の味もいいですけど、特に麺がいい。
17時以降に提供される「もりそば」の太麺が…

お茶の水はそう言いながらも、嫌いじゃなかったんですけど、先日訪ねたときに「作り置き」が判明して、後味が悪かった…
Posted by Milky Way at 2007年05月19日 11:29
>>Milky Wayさん
あ、やっぱりそうでしたかー。
そうなんですよね、東池袋も最後の方にしか行ってないんですが、味自体は…な感じでしたもんね。
やっぱり行くなら八王子にしておきます(笑)
Posted by 小○さん at 2007年05月20日 10:04
食べログなどにも大勝軒に関しての書き込みがたくさん見られるようです。
そして、殆どの人が「大勝軒」がどのような店なのかを知らないようです。

最初にお断りしておきますが、これから書く「東池袋大勝軒」とは、高速道路五号線高架下で営業している「東池袋大勝軒『新本店』」のことではありません。
飯野氏の「新本店」は、「東池袋大勝軒旧本店」(山岸一雄氏経営)の味を継承していない代表格の店です。
この店を元祖だと勘違いしておられるのであれば、訂正しておきます。
元祖は、既に再開発で閉鎖となった、まさしく東池袋にあった「大勝軒旧本店」で、その元祖はもうないのです。
飯野氏はただの弟子であり、しかも不肖の弟子であり、山岸氏の味を再現できません。

ブログなどを読んでみますと、「大勝軒」がチェーン店だとおもっている人が多く、元祖だった「東池袋大勝軒」(山岸一雄氏の個人店:旧本店)の傘下に収まっている店が「大勝軒」だと勘違いした、あるいは恣意的な書き込みが多いようです。
大勝軒とは、山岸氏の旧本店で修行した人たちが、山岸氏から許諾を得て、「大勝軒」の看板を掲げてもいいよ、と言われた「個人」が経営する店です。
頂点に旧本店があり、グループ企業として味の統一や経営のノウハウなどを共有するような上等な企業ではありません。単なる個人の店に過ぎません。 
フランチャイズ制も採っておりませんし、グループ企業でもありません。
駅前などにある小さな「何々亭」、「何々軒」と同じ類の店でしかありません。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:02
「大勝軒」の看板を掲げることを許されたとはいえ、山岸氏は味の継承を強要することはなく、ほったらかし、であります。これが良いことなのか悪いことなのかは難しいところですが、旧本店に二十年以上通い続けた常連にとっては歯がゆいことなのです。味も継承せず、「個性」或いは「オリジナリティ」の美名のもとに味を変え、スープの作り方に旧本店の要素を加えただけで「大勝軒系」などと名乗る店に辟易しているのが常連たちです。
ただし、「麵屋後藤」のように、「大勝軒」の看板を掲げず、旧本店で修行したことのみを宣伝材料にしている店に対しては寛大な気持ちを持っています。
因みに、僕はその後藤兄弟が旧本店で修行していた時代をはっきりと知っています。

山岸さんの店では、「もりそば」用の麵は作り置きが基本でした。
客の注文で先に出すのが「中華そば」で、中華そばの場合、茹で置きはできません。麵上げした直ぐの麵を出さないと味が落ちるので、中華そばの客が必ず先に注文の品が出されていました。
もりそばは、ご存じ方はご存じで、知らない人はまったく知らないのですが、余った麵の再利用から生まれた食べ物です。基本的に、麵の固さは柔らかいのです。また、この「もりそば」を商品にしようと考えた段階で麵の製法も研究し、茹で置きしても伸びない麵に仕上げるように工夫されているのが大勝軒旧本店の特徴です。山岸氏曰く、「茹で置きしても半日くらいは伸びないのがオレの麵だよ」と言うことになります。
僕は旧本店に三十年ほど通ったコテコテの常連で、定席は山岸さんが正面に見えるカウンター席で、氏も僕が常連であることを知っていました。ただ、言葉を交わしたことはありません。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:04
僕は、氏が麵を茹でているところ、スープ調整をしているところ、麵上げ、もりつけしているところを何百回も眺めてきました。
かなり大きなアルミ製の寸胴に大量の麵をブチ込み、時々麵上げ用の杓子のようなものでかき混ぜ、頃合いを見計らって麵を一つつまみあげ口に放り込んでその硬さを確かめます。現在のように、殆どの店がタイマーを用いるのに対し、彼は絶対にタイマーを使わず、自分の目と舌で麵の茹で加減を確かめていました。
そして、OKになったら中華そば用の麵上げを行います。
それから数分後、また麵をひとつ口に入、柔らかさを確かめてOKだったら、かなり大きな鉄製のザルを寸胴の中に差し入れ、大量の麵を掬い上げ、反対側に用意された、水で満たされた巨大なボウルへ投げ込むように入れます。これが二回から三回行われます。
そうですね。水洗いされた麵は、かなり大きな三つほどのザルの中に入れられ、順次、客に提供されます。
でも、麵は大量に茹で上げられているので、注文客数よりも多くの麵がまだザルに残っています。
これはどうなるのか。
次回の客用になるのです。
そう、「茹で置き」です。
で、それがどうかしましたか?
茹で置き→上げたてではない→マズイはずだ、と言う三段論法にはなりません。

これこそが「もりそば」なのです。
初めて言って以来、このやり方が変えられたことはあまりありません。
で、客が文句を言ったり客が減ったりしたのかというとその逆で、行列は長くなるばかりで、常連は嫌気が差したほどです。

麵の水切りが悪い、ということもよく聞きますが、それがどうかしましたか?と言うのが大勝軒旧本店の常連の意見です。
それが大勝軒だからです。それでうまいのだから、それで良いのです。

Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:05
僕は大勝軒の常連の中でも柔らかめの麵でなければ「もりそば」だとは言えない派です。味や麵の固さなどはすべからく個人の嗜好の範囲なので、旧本店の常連でも、硬麵派もいれば僕のような柔らか麵派もいますし、「もり」には酢が入っているからオレは食べないよ。オレ、酢が嫌いだからさぁ・・・、もいます。彼らは中華そば派ですね。
旧本店に狂っていた常連でさえその時々の味のブレだとか、行く時間帯には好みがあり、人それぞれでした。それが「好み」と言うものです。
このようなブログ、食べログなどの評価など、何の足しにもならないのが本当のところです。あなたが嫌いでも、好きな人は好きなのです。僕が好きでも嫌いな人は嫌いなのです。

このあたりもかなり難しいのですが、山岸一雄さんの大勝軒旧本店がいかなる店だったのかも知らず、聞きかじりの情報、不確かな意見、知ったかぶりの意見が多いことに僕は嘆きを覚えるのです。25歳から通い始めて三十数年、筋金入りの大勝軒旧本店歩くウィキペディアが言うのですから、本当のことです。
山岸さんは病床に臥せっておりますが、僕の風貌の特徴を言えば、氏は覚えておられるでしょう。

本題ですが、この「お茶の水、大勝軒」は、都内でも唯一山岸大勝軒旧本店の味を引き継いでいる店です。
旧本店が閉鎖と聞いてから、どの店がその味を忠実に継承しているのかを確かめるために何軒か行きましたが、すべて不合格でした。
しかし、この「お茶の水、大勝軒」は当初は味のブレが大きすぎましたが、間違いなく旧本店の味を継承していました。
店に入った瞬間、旧本店での修行時代に見た顔が厨房の中に立っていました。

Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:06
店主は僕を覚えており、僕が最初に食べた後、厨房から僕の席に歩いて来て、タオルの鉢巻を取って丁寧に挨拶を述べた後、味の感想を訊いいてきました。
非常に恐縮した態度で、「マスターの味と較べてどうでしょうか・・・。違いますか?」と心配そうにしていました。僕は、「あのガツンとした味はあまり感じなかったけど、スープ、麵は変わりませんよ」と答えました。丼の底に残った水の量までもが殆ど同じでしたね。
店主は何から何まで全て旧本店のスタイルで「もりそば」や「中華そば」を出したいのです。
それ以来、僕は行くたびに小さな紙片を用意し、コメントを書き綴りました。
曰く、「バランスが悪い」、「砂糖が強すぎ」、「酢だけが立っている」、「ジャン油の味しかしない」、「麵が硬すぎ」、「裏に隠れたスープに深みがない」、「ん、今日のはいいじゃん」、「マスターの味だよ」、「あのコ汚い旧本店で食べている錯覚が起きた」、などなどです。
そしてこの店で、旧本店の開店以来通い続けていた超常連で大勝軒友の会のメンバーだったSさん、僕と同じく大勝軒狂いのTさん、大勝軒大好きのMさん、Bさん、いろいろ試したけど、ここが一番近い、と保証してくれたTさん、江戸川橋時代の店主を知っているIさんなど、多くの旧本店の常連さんの人たちと知り合うことができました。
彼らは、旧大勝軒の味を知り、マスターの人柄を知り、旧本店の内部事情にも精通している、僕より上手の歩くウィキペディアたちです。
旧本店に通い続けた常連が正式に認める味を継承しているのが、この「お茶の水、大勝軒」なのです。

しかし、この店の味を好きになる必要はありませんし、他の大勝軒を好きでも構わないのです。それが好みであれば、誰も文句を言えないのです。

僕が言いたいのは、大勝軒の本来の姿を知りもしないで「見てきたような嘘を言い」は辞めにして戴きたい、と言うことです。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:07
ラーメン屋巡りを何百回しようが、ブログを書こうが好きにしてもらえば良いのですが、生半可な知識で読者を惑わせるような素人文章を書くことに躊躇いを覚えてもらえれば嬉しい限りです。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年04月28日 10:08
>筋金入りの常連さん
まず、これは5年前の記事ですよ、ということで。
で、本文中にもあるとおりです。
「昔の東池袋の味の再現度は高いですね」
「でもそれは美味しいってことにはならないよね」
ってことです。

で、「見てきたような嘘を言い」ってどこの部分ですか?
問題があれば訂正しますけれども。
Posted by 小○さん at 2012年05月02日 13:05
小○さま

感想をありがとうございました。

「見てきたような嘘を言い」と言う表現に該当する貴殿の一文は、
『でも、概ね、東池袋大勝軒もこんな感じだった気がするので、高い再現度と言えばいいでしょうか・・・』になります。

ただし、この「東池袋大勝軒」を貴殿が旧本店、つまり、山岸一雄さんが経営しておられた東池袋大勝軒を指しておられるのであれば、「見てきたような嘘」ではなく、朧げな記憶に頼った文章になります。旧本店を指しておられたのであれば、謝ります。
ひょっとして、弟子である飯野氏が開いた「東池袋大勝軒新本店」を端折って書いたのかも知れない、と思って大勝軒の経緯を書いたわけです。
そして、僕が書いたように、麵は柔らかめで水切りも甘いつけ麵が大勝軒の「もりそば」です。

貴殿がおっしゃるように、味を引き継いでいるからと言ってそれがおいしいわけではない、というのは当たり前のことです。そのことも書いてあります。嫌いならば食べなければ良いだけの話で、オレにとっては旨くなかったと、あたかも自分の舌がミシュラン並みであるかのように書かれる様々なブログ、評価などを胡乱におもっているだけです。
すべからく、味は各人の好みで、評価が分かれるのも当たり前のことです。
僕は初めて旧本店の「もりそば」を三十数年前に食べ、食べ始めた瞬間に虜になったわけですが、一口すすった瞬間に、「ダメだ、こりゃ・・・」とおもった人もいるはずだと信じています。食い物とはそのようなモノに過ぎない、と言いたいだけです。いや、食い物に限らず、嗜好とはそういうものです。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月03日 08:44
拝啓
小○さま

五年前のブログとはいえ、Web上に存在する以上、何がしかの影響を与えるはずですので、貴殿の文章の中の記憶違い、或いは間違いを訂正し、誰に対しての質問なのか不明ですが、その質問(疑問)にお答えします。

まず、
「カウンター5席にテーブル4卓17席かな」
ですが、写真を撮る暇があったのでしたら、正確に店内を観察し、客席の数もきちんと報告しましょう。

確かに、カウンターには五人座ることができます。テーブルは窓側に三つ配置されています。階段側にもテーブルのようなカウンター席のようなコの字型の席があり、そこは六人掛けです。で、全部で25席になります。17席ではありません。

次の、
「メニューは15:00以降はクラシックメニューらしく、復刻版ワンタンメンや復刻版タンメンなどといった、かつて東池袋大勝軒で出していたメニューを出しています」

ですが、
このクラシック・メニュウとは、山岸一雄さんの奥さんの二三子さんが存命で、東池袋大勝軒がそれほど有名店になる前に出していた料理だそうです。(1961年の開店以来通い続けていた超常連で、「大勝軒友の会」のメンバーだったSさんから聞きました。「大勝軒友の会」は、旧本店閉店後は休会になっています)

Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月04日 16:11
当時は、店は開店から15:00までが昼の部で、17:00から22:00までが夜の部だったそうです。
因みに、僕はその当時は長崎の高校生でした。
それはともかく、当時はごく普通の中華屋で、シューマイ、ワンタン麺、みそそば、タンメン、やきそば、冷やし中華などもメニュウの中にあったそうです。
しかし、「もりそば」が店の大人気メニュウになり、行列ができ始めると「中華そば」と「もりそば」以外の料理を作る暇がなくなったのだそうです。

僕が通い始めたころは、山岸さん、奥さん、山岸さんの妹さんの三人で店を切り盛りしていました。

1986年には奥さんが他界され、山岸氏はそのショックで七カ月ほど店を閉鎖していました。

その後、常連客によって店のシャッターに張られたたくさんの再開を望む張り紙に後押しされ(僕も読みました)、氏は店の再開を決めたのですが、阿吽の呼吸で一緒に料理を作っていた奥さんがいないために手が回らず、中華そば、もりそば、餃子以外は店のメニュウから消えてしまったのだそうです。

例の後藤兄弟(麵屋後藤)は、再開後すぐくらいの弟子でした。二人とも愛想がまったくなく、憮然、と言っても言い過ぎではないくらいに無表情で仕事をしていました。でも、僕は無愛想な店員は嫌いではないのです。大声を出して挨拶されるよりも遥かに好もしくおもいます。
無愛想と言う点では、山岸さんの妹さんも素晴らしく無愛想でした。「ありがとうございました」すら言いませんでした。ですから、当然、「いらっしゃいませ」などもありませんでした。それは、最高でした。
水も気が向いた時にしか持って来ない感じでしたね・・・・。しかし、僕はそれが好きでした。客を抛っておいてくれる店は貴重なのです。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月04日 16:12
僕は奥さんが亡くなられる11年前からの常連ですが、僕が通い始めたころには前述の三品以外の料理はメニュウとして張り出されていませんでした。
と言っても、中華そばには、大盛り、メンマ、チャーシューを含めた四種類あり、「もりそば」は、もりそば、あつもり、もり生、もりチャーシュー、もりメンマ、ゆでもり(茹で卵入り)の六種類に、それぞれが大盛りにできたり、あつもりにできたりしました。
僕が好んでいたのは「もりチャーシューの大盛り」で、「中華そば」は閉店する三年前くらいに初めて食べました。「もりそば」一筋でしたので、大勝軒の「中華そば」に関して何かを言ったり書いたりする資格はありません。
「中華そば」を食べたときには、「もりそば」も注文し、マスターに、「食べたことがないので、一度食べてみますが、『もり』も食べますので、両方とも麵は少なめにしてください」と初めて口をきいたら、マスターが笑って、「そうだよね、いつも『もり』しか食べないもんね・・・」と言いました。覚えているんですね、常連の好みを・・・・。

ところで、旧本店で「常連」として認められた人たちにはご褒美がありました。
僕は既述のように「もりチャーシューの大盛り」を頼むのですが、必ずと言ってよいほどチャーシューが余分に二枚ほど多く入れてありました。また、旧本店では「つぶ」と呼ばれていた餃子を一つおまけとして入れてくれていました。建築職人だった僕は大喰らいでしたので、そのおまけがとても嬉しく、いつも感謝していました。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月04日 16:13
また、僕以上の常連としてマスターに認知されていた人たちの特権は、「横出し」でした。

「横出し」とは、長くできた行列を尻目に厨房側から中を覗き、マスターに直接注文するのです。
隣の喫茶店「蟻の巣」との間のわずかな空間にテーブルが置いてあり、特権階級の常連さんたちは行列をすっ飛ばしてそこで早く出して貰えたのです。
僕はそれが羨ましくてなりませんでした。多分、僕が「横出し」をお願いしたら、マスターは顔色一つ変えずに応じてくれたとはおもうのですが、マスターが店に出ていらっしゃる間にそれをお願いする勇気はありませんでした。


横道に逸れすぎましたので、戻します。

お茶の水大勝軒のオウナーは、山岸さんの信奉者ですので、山岸氏が作り、メニュウから消え去ってしまったメニュウも復刻させたいとおもい、山岸さんからrecipe を教えてもらい、復活させたのがクラシック・メニュウです。
因みに、もり野菜(野菜炒めをスープに載せたもりそば)はお茶の水大勝軒のオリジナルになります。

「ところで、15:00以降のクラシックメニューってのは、復刻版の各メニューや餃子やらが増えるだけなんですかね。それとも、ひょっとして、基本の「もりそば」の味もクラシックスタイルになってたりするんでしょうか…?ちょっとそのへんは、わからないです」

ですが、餃子に関しては、今は朝から注文できますし、ワンタン麺、タンメンも、混んでいなければ注文に応じてくれることもあります。これは、常連だけの特権ではなく、普通のお客さんにも出されています。

「もりそば」それ自体が旧本店の味を再現しているので、それがクラシックになるわけがないですね。
皮肉だったのでしょうか。
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月04日 16:18
ブログを書く上で、自分が知らない事柄を書く場合は、事前にリサーチし、その結果をきちんと書く方が信用度は上がるとおもいま。

また、他に何かお知りになりたいことがあったら、遠慮なくお訊きください。知っている限りのことをお教えします。

頓首
筋金入りの常連
またの名は、大勝軒原理主義者
Posted by 筋金入りの常連 at 2012年05月04日 16:20
> 筋金入りの常連さん
まずは、いろいろとご教授いただき有り難う御座います。
正直、東池袋大勝軒は1回しか行ったことがないので、いろいろと勉強になりました。
昔のオハナシなど、タイヘン興味深く拝見しました。
また、お茶の水のことも詳しく教えて頂きありがとうございます。

東京に出てから最初に目白、そのあと要町と住んでいたのに、意外と行く機会がなかったんですよね。
ですので、私にとっての大勝軒は東池袋よりは八王子の方が印象が強いです。

その1回の記憶を基に、同じく1回しか訪問していないお茶の水のことを書いていますので、いろいろと至らないところがあったかと思います。
この当時は1日/1店舗の訪問でしたので、大勝軒に限らず、下調べが充分ではないところも多かったと思います。

で、その訪問とは、もちろん山岸さんの東池袋大勝軒でして、その後飯野氏が開いた東池袋大勝軒が復活するのはこの記事の翌年のことになります。
私は、飯野氏の大勝軒には魅力を感じませんでしたので、未だ訪問していません。

オハナシをうかがって、またお茶の水に訪問してみたいと思います。訂正すべき箇所は訂正しておきます。
ありがとうございます。
Posted by 小○さん at 2012年05月07日 09:41